健康への不安を解消したい方

健康への不安を解消したい方2018.4.18空調家電で家全体の環境をコントロール。快適で健康的な暮らしを実現

換気システム_空気調節_家電

 

みなさんは「家の空調」について考えたことがありますか?

 

空調というとエアコンや換気扇を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが…。具体的にどういう役割を持っているかご存知でしょうか?

 

空調とは、空気調節の略。【ある空間の温度や湿度、気流、空気の汚れ等を調整すること。また、そのための設備。】

 

身近な空調には、エアコン、換気扇、空気清浄機、加湿器、除湿機等があります。

 

実はこの空調、私たちが快適に暮らしていくためには絶対に欠かせない “超”重要なもの。どのくらい重要かというと「空調で室内環境をコントロールできれば、家の中の“不快”を全てなくすことができる」と言っても過言ではないほど!

 

「またまた大げさな〜」と言われそうですが、これが大げさではないんです。

 

ちょっと想像してみてください。家の中で感じる不快。【暑い】【寒い】【ジメッとする】【喉がイガイガする】などなど…。これほとんどが空調がらみ。

 

さらに、不快なだけでなく家に大きなダメージを与える【結露】なんかも空調次第で改善することができます。

 

もちろん、一部屋一部屋の室内環境はすでにあるエアコン等の空調機器でも改善可能でしょう。しかし私が今回ご紹介したいのは「家全体」。家丸ごと全てを24時間均一&快適な環境にしてしまう方法。

 

「家全体を24時間均一&快適な環境にする」とは、家全体の温度、湿度、気流、空気の清浄度を24時間コントロールするということ。

 

例えば、家全体の気流・気温をコントロールして、部屋、廊下、トイレ、脱衣所等、全ての場所を同じ温度にできればすごく過ごしやすくなりますよね。夜中にトイレに行って寒さで震える、なんてことがなくなるわけですから。

 

それを実現するためには以下2つの方法があります。

 

1.全館空調システムを導入する
2.各部屋に熱交換形換気機器をつける

 

今回は家全体の空調(環境)改善とその方法について、詳しくお話したいと思います。

 

と、、上記1.2.の具体的な方法をご説明する前に、「空調改善について?イマイチ良くわからない」「興味が湧かない」という方のために、もう少し掘り下げて空調改善で得られるすごい効果についてお話しておきます。

 

 

空調で家全体の環境が均一&快適になると、人も家も守られる。その効果Best3

 

換気システム_空気調節_家電①

 

家全体が24時間均一&快適な環境になると、さまざまなメリットが生まれます。ここでは誰もがピンとくる3つの効果についてお話しします。

 

①空調で家の中の寒暖差がなくなり、ヒートショックを防ぐことができる

 

ヒートショック」とは、家の中の寒暖差が原因で起こるショック症状。暖房のきいた暖かい部屋から寒いトイレへ移動したとき等に起こります。

 

「ヒートショック」関連での死亡率は非常に高く、毎年交通事故の数倍もの方が亡くなっています。(詳しくは以前ご紹介した「死亡率は交通事故の数倍!?。ヒートショックを家電・リフォームで防ぐ」をご覧ください)

 

家全体の空調を均一&快適な環境に整えることで、部屋だけでなく廊下、トイレ等、家全体がほぼ同じ温度になるので家の中の寒暖差が原因の「ヒートショック」を防ぐことができます。

 

※家全体が完璧に同じ温度になるわけではありません。立地、環境、気温等により若干の差はでます。

 

②湿気を含んだ空気が生む結露を防止できる

 

外気で冷やされたガラスに、湿気を含んだ室内の暖かい空気が触れることによって結露が起こります。

 

窓をつたう水滴(結露)は非常にやっかい。水ですからね。窓周りやカーテンをぐっしょり濡らすだけでなく、家そのものにもダメージを与えます。さらに濡れた場所はカビの温床になる恐れも。。。

 

空調を整えると家全体の湿度もコントロールできるので、こうした厄介者の結露も激減します。

 

③空気を清浄化し、アレルギー症状等を抑える

 

ホコリや花粉、ホームシック症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質で室内の空気が汚れると、体にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。

 

空調を整えると家全体を24時間換気できるので、空気はいつも清浄。アレルギー等を引き起こす可能性をグンと下げることができます。

 

いかがでしょうか?こうした効果を聞くと、少し興味も湧いてきたのではないでしょうか?

 

ではいよいよ「家全体を24時間均一&快適な環境にする」ための具体的な方法をご紹介していきます。

 

 

一台の空調機器で家全体の環境を一括管理!!「全館空調システム」

 

換気システム_空気調節_家電②

 

全館空調システム」とは、天井裏などに設置した1台の空調機器で家全体の温度や湿度、気流、空気の汚れ等を一括管理・調整するシステムです

 

空調機器からは家の各所(部屋や廊下等主だった場所全て)にダクトが伸び、常に温度や湿度を整えた清浄な空気が送られています。それにより家の中を清浄な空気が循環することで家全体が24時間均一&快適な環境に保たれるのです。

 

「全館空調システム」は、新築、大幅リフォーム時にのみ取付けることができ、予算は大体30〜40万×部屋数となります。

 

全館空調システムの機能

 

メーカーにより異なりますが、だいたい下記の機能を備えています。部屋ごとに温度設定ができる機能が搭載されているものもあります。

 

・24時間換気
・除湿
・加湿
・冷暖房
・外気清浄

 

家全体を均一環境にしてくれるので、扉を開けた瞬間から夏は涼しく、冬は暖かな快適環境で過ごすことができます。

 

廊下や脱衣所等も部屋と同じ快適な温度に保たれるため、家の中の寒暖差によるヒートショック対策には特に効果的といえるでしょう。

 

全館空調システムを採用するメリット

 

①ヒートショック防止、②結露防止、③アレルギーの緩和、この3つは空調改善で得られる効果として最初にご説明しましたが、この他にも「全館空調システム」を採用することで得られるメリットがあります。

 

家のデザイン性を向上させることができる

 

全館空調システムを採用して家全体の空調環境を整えると、安心・安全・快適なだけでなく、家のデザイン性を向上させることができるのも魅力の1つです。

 

全館空調システム場合、空調は1台のみ。その1台の空調も天井裏等に隠れるため、家の中をスッキリ見せることができます。もちろん外にある室外機も1台なので外観もスッキリ。

 

空調の効きを気にして家の中を余分な壁やドアで細かく仕切る必要がなくなるので、室内空間を自由にデザインすることができます。

 

「静か」です

 

「24時間ずっと稼働しているとなると、うるさいのでは?」と心配する人も多いと思いますが、音に関してはほとんど気にならないレベルです。

 

1台の空調機器が5役(機種によってはそれ以上)をこなしてくれるので、部屋ごとに何台もエアコンをつけたり、換気扇を別に回したりするなどを考えれば、全館空調システムは逆に静かといえます。

 

電気代が安くなる

 

最初にお伝えした5つの機能を24時間稼働していると聞くと怖いのが電気代。

 

やっぱり高くなるのかな?と思いきや、実際は逆に「安くなった」という報告が沢山あります。

 

もちろん機種やどんな使い方をするかにもよるので一概にはいえませんが、全室に空調(例えばエアコン)をつけ稼働することに比べれば間違いなく安くなります。

 

現在は更に省エネに特化した機種もあるので、まずは色々と比較してみると良いとでしょう。

 

 

手軽に家全体の環境を整えるには、各部屋に「熱交換形換気機器」を設置

 

換気システム_空気調節_家電③

 

次に「熱交換形換気機器」について説明します。

 

通常、窓を開けるなど換気を行う際は空調(エアコンなど)によって快適な温度に保たれた室内の空気を排出し、室外の新鮮な空気を取り込みます。

 

しかしそうすると、当然下記のように室内の温度変化がおき、快適性は損なわれてしまいます。

 

・熱い空気を取り込む夏→室内の温度が上がる
・冷たい空気を取り込む冬→室内の温度が下がる

 

「熱交換形換気機器」とは、室外に排出される空気を再利用(熱回収)し、外気を室内の温度に近づけてから取り込むという、室内の温度変化を最低限に抑えてくれる熱交換形の換気システムです

 

冬であれば暖房で暖められた空気を再利用し、外気を暖かくし、夏であれば冷房で冷やされた空気を再利用し、外気を冷たくしてから室内に取り込みます。

 

「全館空調システム」は新築や大幅リフォームの予定がなければ取り付けることができませんが、「熱交換形換気機器」は新築でなくとも後付けが可能で、予算は2〜3万×部屋数となります。

 

熱交換形換気機器の種類

 

この「熱交換形換気機器」には【全熱交換式】と【顕熱交換式】の2種類あり、どんな気候の地域に住んでいるのか、どの部屋につけるのか等によって選択が変わってきます。

 

・全熱交換式

室外に排出する空気から熱だけでなく、湿度等全ての物質を回収。部屋の環境は保たれやすいが、汚染物質や臭い等も再び部屋の中に戻してしまう。

 

・顕熱交換式
室外に排出する空気から熱のみを回収。湿気や臭い、汚染物質等は外に排出。湿気が外に排出されるので、室内の空気が乾く。

 

オススメの熱交換形換気機器

 

たまには電気屋らしく具体的な家電を紹介しておきましょう。

 

この熱交換形換気機器でオススメなのが、三菱から発売されているロスナイ。カデンのエトウでももちろん取り扱っていますので、気軽に見にきてください。

 

三菱電機 ロスナイ(全熱交換機)

 

換気システム_空気調節_家電④

 

名前の由来は「ロス(熱の損失)がナイ」。1970年に、紙でできた熱交換形換気機器として世界で初めて開発・発売されました。快適な室内環境をつくってくれるだけでなく、空気清浄、防音にも高い効果を発揮する優れものです。

 

さいごに室内換気について

 

せっかくなので、室内の換気方法について少し説明します。室内の換気の方法には以下3つの方式があります。

 

・第1種換気方式:給排気共に機械で行うため計画的な換気が可能。
・第2種換気方式:排気は自然換気、給気は機械換気。
・第3種換気方式:排気は機械換気、給気は自然換気。

 

今回ご紹介した熱交換形換気機器を併用できるのは第1種換気方式のみ

 

第2種換気方式は一般住宅ではほとんど使われず、第3種換気方式は施工が簡単で、電気代も安くなるため過去多く採用された方法でした。しかし熱交換形換気機器を併用できないので、つければつけるだけ冬は寒くなり、夏は暑くなります。

 

多少金額は上がりますが、これから換気システムの導入を考えている方には熱交換形換気機器を併用できる第1種換気方式をお勧めします

 

※2018年現在「24時間換気」は法律で義務付けられています。

(対策II)換気設備設置の義務付け

ホルムアルデヒドを発散する建材を使用しない場合でも、家具からの発散があるため、原則として全ての建築物に機械換気設備の設置が義務付けられます。例えば住宅の場合、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備(いわゆる24時間換気システムなど)の設置が必要となります。
※換気回数0.5回/hとは、1時間当たりに部屋の空気の半分が入れ替わることをいいます。

 

国土交通省:改正建築基準法 シックハウス対策について知っておこうより

 

「難しくてわからない・・」という方は、遠慮なくカデンのエトウへご相談ください。

 

 

「全館空調システム」と「熱交換形換気機器」の違い

 

「全館空調システム」と「熱交換形換気機器」の違いとは、快適な空気を一箇所で発生させて家全体に循環させるか、家の各所で発生させて家全体に発生させるかの差となります。

 

「全館空調システム」

 

一つの空調機器から家の各所にダクトで快適な空気を送り込み、家全体に循環させる。

 

「熱交換形換気機器」

 

家の各所に換気機器を設置し、そこから発生する快適な空気を家全体に循環させるので、全館空調システムほどではないですが、家全体の環境が安定します。

 

ただし、熱交換形換気機器はエアコンのような働きをするわけではありません。室内の温度をある程度保ってくれますが、目的はあくまで換気。真冬や真夏は他の冷暖房機器との併用が必要になります。

 

ですが併用家電の省エネ効果は抜群ですし、はじめに紹介した結露防止や空気の清浄化には大いに役立ちます。

 

 

今回ご紹介した空調システムに向かない家

 

ズバリ、機密性が低い家には今回ご紹介した空調システムは不向きです。

 

あちこちに隙間が空いているような家では家全体を循環している快適な空気が家の各所から逃げてしまいます。

 

今回ご紹介した空調システムは、どちらも家の機密性が高まっているからこそ実現したシステムといえますので、お気をつけください。

 

 

まとめ

 

今回は家の空調の重要性についてお話しました。

 

もちろん、皆さんの家にはすでにエアコン等の空調があると思います。しかし重要なのは、特定の一部屋だけを快適にするのではなく、家全体を均一&快適な環境にすること。

 

そうすることで、ヒートショック防止、アレルギー予防、結露防止等、様々なメリットが生まれることがわかっています。人にも家にも優しい。この効果を見逃す手はありません。

 

家全体の空調をコントロールする方法は2つでしたね。

 

1.全館空調システムにする

2.各部屋に熱交換形換気機器を設置する

 

全館空調、熱交換形換気機器…初めて聞く言葉も多かったんじゃないでしょうか?

 

1.2.どちらの方法を取るにしても、家の構造、環境、使う目的等によってどう設置するのかを細かく計算する必要があります。まずは専門知識を持つ人にしっかり聞いて、自分には何が必要なのかを見極めましょう。

 

もちろん、カデンのエトウにも詳しい知識を持ったプロがいますので、どこに聞いていいのか分からない、なんて方は気軽にお電話ください。

 

とりあえず「家の空調を制すものが、家を制す」、このくらい家の空調が大事なんだということは覚えておいてください。

 

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